急激に症状が進み、致死率が高い「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」の国内患者数が、2024年6月2日までに977人(速報値)に上り、現在の調査方法となった1999年以降で最多となったことが、東京都感染症情報センターが公表した国の集計結果でわかった。これまで昨年の941人(速報値)が最多だったが、今年の患者数は昨年同期の2.8倍にのぼっており、専門家は手洗いや傷口の消毒などの基本的な感染対策を呼びかけているとニュースが入りました。
人喰いバクテリアとメディアで取り上げられているものの正式名は、劇症型溶血連鎖球菌感染症です。連鎖球菌による感染症で通常はレンサ球菌に感染しても無症状のことも多く、ほとんどは咽頭炎や皮膚の感染症にとどまります。しかし、まれに通常は細菌が存在しない組織(血液、筋肉、肺など)にレンサ球菌が侵入して急激に症状が進行する重篤な疾患となることがあり、小児が多く罹患するA群溶血性レンサ球菌感染症とは区別されます。(東京都感染症情報センターよりhttps://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/s-group-a/)
症状と特徴について
風邪に似た症状ですが、手足の腫れなどがあり、その症状が進むと筋肉組織の壊死を引き起こし死にいたることもあります。(2017年6月西武ライオンズ森慎二投手コーチが劇症型レンサ球菌感染症により敗血症を引き起こして死亡)
発症すると数日以内に神経や血管にウィルスが入り、臓器に障害を起こしショック状態になり死亡、年齢は子供から大人まで(特に30代以上)に多いと報告されています。この病気は急速に進行し、白血球毒素が白血球を減少させるため抵抗力が弱ります。
原因と感染経路について
劇症型レンサ球菌の原因の一つであるA群溶血性レンサ球菌が原因の一つとされています。このA群溶血性レンサ球菌は健康な人が喉や皮膚に持っている細菌で、この菌を持っていても症状が出ない人もいます。感染経路は上気道感染や傷からの感染などありますが、未だ感染経路は不明です。
治療方法
集中管理のもと、抗生物質による治療が行われますが、筋膜炎の場合は壊死した部分を切除し感染拡大を防ぎます。
予防方法
傷を清潔に保つことで防ぐことができます。
シトラバスターの効果効能
神奈川歯科大学において、シトラバスターのグレープフルーツ種子抽出物を使った溶血性連鎖球菌に対する抗菌効果の効能試験はすでに実施されています。
咳、くしゃみ、会話による飛沫は床に落下します。(朝日ウッドテック公式チャンネルより https://www.youtube.com/watch?v=ENHXdbRPrQs&t=13s)
新型コロナウィルスの5類感染症への移行により、人々の衛生感覚は薄れてきていますが、床に対しての除菌抗菌が大切です。日常の何気ない行動から多くのリスクが出てきます。さまざまな感染症から身を守るためにも衛生に気を配っていくことが必要です。
※ レンサ球菌についての検査原本は個人情報保護及び試験方法技術情報を含んでおり公開することができません。詳細につきましては、弊社(株式会社EID)宛にお問合せください。